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約１０年前にデビューしたＧＳＸ−Ｒほどの斬新さは無いものの、素晴らしく進歩した足周りによるコーナーリングは絶賛物である。スーパーバイクベース車両であるが、全域でパワーアップしたエンジンは低回転からのトルクが十分有り、そこから盛り上がってゆく加速感も実にうまくセッティングされている。７０００回転からの加速は凄まじい物があり３００Ｋｍまで刻まれたスピードメーターを振り切れると言われていたが実際は出ない。高速走行での安定はとても良く２５０Ｋｍ以上でのハンドリングも問題無い。CBから乗り換えた時にシートの高さにビックリした。さほどハンドルは低く無いのだがステップとシートの位置が高いのであまりの違いに違和感がなかなか抜けなかった。 |
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なんと言ってもGSX-Rの特徴はこの大きな二つのヘッドライトですね。更に「どうだ」と言わんばかりに大きく開けられたエアインテイクの穴は丸っこいカウルとの微妙なバランスを保っている。
このバイクに初めて乗った時は車体の軽さに驚きましたね。軽いけど張り付くようなコーナーリングと吹き飛ぶような加速にも驚きました。こんなにコンパクトな車体に１２０馬力以上のパワーがあるのだから凄いとしか言いようが無いですね。
キャブ仕様のタイプだったので一部のマニアやレース用車両として人気が高く需要が在ると言う事で、下取り価格がびっくりするほど良かった。 |
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軽量コンパクトなボデーだが安っぽさが無くちゃんと７５０ｃｃの風格と言うか質感がしっかり残っている。このクラスになるとまずレースのベース車として設計されるのだろうが、このGSX-Rはストリートスーパースポーツとして実に乗りやすくチューニングされていて、バイクの楽しいさを感じさせてくれる750ｃｃだ。新設計の水冷エンジンは3分割クランクやサイドカムチェーン、メッキシリンダーを採用して軽量コンパクト化に成功した。歴代のGSX-R同様うるさいエンジン音は継承されている。 |
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JASMA基準用ヨシムラサイクロンを取り付けしたがサイレントアンドパワーのどちらも気に入らなかったし、第一音が最低だった。レースでの使用を考えていない者としては、油圧クラッチでない事が唯一の不満点と言える位に他の欠点が見当たらない良くできた一台。 |
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ツーリングには不向きなのは当然の事だが、エンジンが良いので問題なく楽に走れる。多くの荷物は積めないがテントを含めたキャンプ用の荷物は充分に積むことができるので、長期のツーリングでもだいじょうぶだ。 |
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これ以下は無いほど短い1400mm軸距と17インチホイールのマッチングは常時200km以上の走行においても抜群の安定性を体感できる。驚きの車体合成は優れものです。 |
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カタログのカラーはイエローでした。 |
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BIKERS STATION 1996年4月号
９６GSX-R750を中心においたGSX-R７５０/1100特集
日本のスーパースポーツと言うカテゴリに確固たる地位を築いてきたGSX-R。本誌では新型を造った技術者のこだわりインタビューや全モデルの小史等の情報が満載です。
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